日本の食事摂取基準(2020年版)
成人男性:目安量150μg/日 成人女性:目安量150μg/日 妊娠中・授乳中:目安量150μg/日
- 耐容上限量は設定されていません(過剰摂取のリスクが低いため)
欧米の基準(より高め)
アメリカ(AI:適正摂取量):
- 成人男性:120μg/日
- 成人女性:90μg/日
- 妊娠中・授乳中:90μg/日
一般的な健康維持
100〜200μg/日(食事とサプリメント合計) サプリメントからは45〜100μg/日が標準的
状態別推奨量
- 骨粗しょう症予防:ビタミンK2(MK-7)として45〜180μg/日
- 心血管疾患予防:ビタミンK2(MK-7)として100〜200μg/日
- ワルファリン(抗凝固薬)服用者:医師の指導下で一定量を維持(通常90〜120μg/日)
- ビタミンDやカルシウムサプリメント使用者:K2を45〜100μg/日併用推奨
- 骨折リスクが高い高齢者:K2として180〜360μg/日
ビタミンK1 vs K2
ビタミンK1(フィロキノン)
- 主に血液凝固に関与
- 植物性食品に豊富(緑葉野菜)
- 半減期が短い(数時間)
- 肝臓に蓄積
ビタミンK2(メナキノン)
- 主に骨と心血管系の健康に関与
- 動物性食品、発酵食品に含まれる
- MK-4(短鎖):半減期が短い、高用量が必要(15〜45mg/日)
- MK-7(長鎖):半減期が長い(72時間)、低用量で効果的(45〜180μg/日)、最も推奨される形態
- 骨や血管組織に蓄積
効果的な摂取方法
ビタミンKは脂溶性のため、脂質と一緒に摂取すると吸収率が向上します。緑葉野菜は油で調理するか、ドレッシングをかけて食べると効果的です。
摂取タイミング
- 食事と一緒(吸収率向上)
- ビタミンDやカルシウムと併用する場合は同時摂取が理想的
- 1日1回、一定の時間に摂取(特にワルファリン服用者)