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ビタミンEの効果・摂取量・選び方

最終更新: 2026年6月14日

Vitamin E

ビタミンE(Vitamin E)のアイキャッチ画像
ビタミンエビデンス: A(高い根拠)

ビタミンEは、脂溶性ビタミンの一種で、8つの天然化合物(α、β、γ、δ-トコフェロールとα、β、γ、δ-トコトリエノール)の総称です。中でもα-トコフェロールが最も生物学的活性が高く、人体で最も重要な形態とされています。1922年にハーバート・エバンスとキャサリン・ビショップによって発見され、当初は「抗不妊ビタミン」として知られていました。ビタミンEの最も重要な役割は、強力な脂溶性抗酸化物質として、細胞膜を構成する脂質を活性酸素から保護することです。特に、細胞膜やLDLコレステロールの酸化抑制に寄与し、動脈硬化や老化など、酸化ストレスに関連するさまざまな健康リスクへの配慮をサポートする可能性があります。また、ビタミンCと協調的に働き、ビタミンCによって再生されることで、抗酸化ネットワークを形成しています。さらに、免疫機能の維持、血小板凝集の抑制、血管拡張の促進など、多様な生理機能に関与しています。現代の食生活では植物油からの摂取が主体ですが、加工食品の増加により質の良いビタミンE摂取が課題となっています。

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ビタミンEにはどんな効果・効能がある?

  • 1

    強力な抗酸化作用により、細胞膜の脂質を酸化から保護し、老化や慢性疾患のリスクを低減

  • 2

    LDL(悪玉)コレステロールの酸化抑制に寄与し、動脈硬化や心血管の健康維持に役立つ可能性

  • 3

    免疫機能を強化し、特に高齢者の感染症抵抗力を向上させる(200〜400 IU/日で効果)

  • 4

    皮膚の健康を維持し、紫外線による酸化ダメージを軽減、皮膚の修復プロセスをサポート

  • 5

    加齢黄斑変性症(AMD)の進行を遅らせ、視力低下のリスクを減少させる(他の抗酸化物質との併用)

  • 6

    アルツハイマー病などの神経変性疾患の進行を遅らせる可能性(高用量で効果の報告)

  • 7

    非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)のケアに有用な可能性(800 IU/日で肝機能サポート)

  • 8

    月経前症候群(PMS)の症状を軽減し、月経困難症の痛みを和らげる効果

  • 9

    運動後の筋肉ダメージと炎症を軽減し、回復を促進する

  • 10

    血小板凝集を抑制し、血液の流動性をサポート(血栓リスクへの配慮)

  • 11

    更年期障害のホットフラッシュなどの症状を軽減する可能性

  • 12

    男性・女性の生殖機能の健康維持をサポートし、精子の質や受胎環境に役立つ可能性

ビタミンEは1日どれくらい摂ればいい?

日本の基準(厚生労働省)

成人男性の目安量:6.0〜7.0mg/日(α-トコフェロール) 成人女性の目安量:5.0〜6.5mg/日(α-トコフェロール) 妊婦:+0.5mg(6.5mg/日) 授乳婦:+3.0mg(9.0mg/日) 耐容上限量:650〜900mg/日(年齢・性別により異なる)

  • 1mg α-トコフェロール = 約1.5 IU(天然型)または 2.2 IU(合成型)

国際的な推奨量

米国推奨量(RDA):15mg/日(22.4 IU、天然型) 欧州推奨量:成人で12〜13mg/日

健康目的別の推奨量

一般的な健康維持:100〜400 IU/日(67〜268mg) 抗酸化・老化予防:200〜400 IU/日(134〜268mg) 心血管疾患予防:200〜400 IU/日 免疫強化(高齢者):200 IU/日 非アルコール性脂肪肝:800 IU/日(医師の指導下) アルツハイマー病:1,000〜2,000 IU/日(医師の指導下) 皮膚の健康・美容:200〜400 IU/日(内服)+ 局所使用

天然型vs合成型

  • 天然型(d-α-トコフェロール):生物学的利用能が高く、体内保持率が約2倍
  • 合成型(dl-α-トコフェロール):天然型の約50%の活性

サプリメントを選ぶ際は、天然型("d-alpha")を推奨します。合成型("dl-alpha")は効果が劣ります。

効果的な摂取方法

脂溶性のため、脂質を含む食事と一緒に摂取すると吸収率が向上します。ビタミンCと一緒に摂取すると、ビタミンEが酸化された際にビタミンCが再生してくれるため、相乗効果が期待できます(併用推奨)。セレンも抗酸化作用を補完するため、併用が有益です。

摂取タイミング

1日1回、脂質を含む食事(朝食または夕食)と一緒に摂取するのが一般的です。分割摂取の必要はありません。

トコフェロールの種類

α-トコフェロール単独よりも、混合トコフェロール(α、β、γ、δを含む)やトコトリエノールを含む製品の方が、より包括的な健康効果が期待できるという研究もあります。

ビタミンEに副作用・注意点はある?

  • ⚠️

    一般的に安全性が高く、400 IU/日以下では副作用はほとんど報告されていない

  • ⚠️

    高用量(1,000 IU/日以上)の長期摂取で出血リスクがわずかに増加する可能性(抗凝固作用)

  • ⚠️

    まれに吐き気、下痢、腹部けいれん、疲労感などの軽度の副作用

  • ⚠️

    非常に高用量(2,000 IU/日以上)で頭痛、視覚障害、筋力低下が報告されている(稀)

  • ⚠️

    ビタミンK欠乏症の方は、高用量摂取により出血傾向が増す可能性

  • ⚠️

    一部の研究では、高用量の長期摂取(400 IU/日以上)が全死因死亡率をわずかに増加させる可能性が示唆されているが、議論の余地あり

  • ⚠️

    喫煙者への高用量補充(50mg/日以上)が肺がんリスクを増加させる可能性(ATBC研究)

ビタミンEは何と一緒に摂ってはいけない?

  • ⚠️

    ビタミンC:ビタミンEを再生し、抗酸化ネットワークを強化するため、併用が強く推奨されます

  • ⚠️

    セレン:抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ)の構成要素として、ビタミンEと協調的に働き、相乗効果を発揮

  • ⚠️

    ワルファリン(抗凝固薬):高用量のビタミンE(400 IU/日以上)が抗凝固作用を増強し、出血リスクを高める可能性があるため、併用時は医師に相談

  • ⚠️

    アスピリン・NSAIDs:併用により出血リスクがわずかに増加する可能性

  • ⚠️

    抗血小板薬(クロピドグレルなど):ビタミンEの抗血小板作用により、効果が増強される可能性

  • ⚠️

    スタチン系コレステロール低下薬:併用が脂質プロファイルをサポートする可能性がある一方、一部の研究では効果を減弱させる可能性も示唆

  • ⚠️

    化学療法・放射線療法:抗酸化作用が処方治療の作用に影響する可能性があるため、がん治療中の高用量摂取は医師に相談

  • ⚠️

    鉄剤:高用量の鉄(特に無機鉄)がビタミンEを酸化させる可能性があるため、摂取時間をずらす(8〜12時間)

  • ⚠️

    オルリスタット(肥満治療薬):脂肪の吸収を阻害するため、脂溶性ビタミンEの吸収も低下

  • ⚠️

    コレスチラミン(胆汁酸結合樹脂):ビタミンEの吸収を阻害するため、摂取時間をずらす必要がある

ビタミンEのよくある質問

A

【化学構造の違い】

天然型(d-α-トコフェロール)

単一の立体異性体(RRR-α-トコフェロール)
植物油、ナッツ、種子から抽出
表示:d-alpha-tocopherol、RRR-alpha-tocopherol

合成型(dl-α-トコフェロール)

8つの立体異性体の混合物(RRR、RSR、RRS、RSS、SRR、SSR、SRS、SSS)
化学的に合成
表示:dl-alpha-tocopherol、all-rac-alpha-tocopherol

【生物学的利用能の違い】

1. 体内保持率

天然型は合成型の約2倍の親和性で肝臓のα-トコフェロール輸送タンパク質(α-TTP)に結合します。その結果、天然型は血中に長く留まり、組織に効率的に分配されます。

2. 効力の違い

天然型 1mg = 約1.49 IU
合成型 1mg = 約0.67 IU

→ 同じmg数でも、天然型の方が約2倍の生物学的活性があります。

3. 吸収率

腸管での吸収率自体は同等ですが、その後の体内保持と利用効率が大きく異なります。

【研究結果】

いくつかの臨床研究で、天然型ビタミンEの方が合成型よりも血中濃度を効率的に上昇させ、組織への蓄積も優れていることが示されています。

【価格とコスト効率】

天然型は合成型より高価ですが、効力の違いを考慮すると、コストパフォーマンスは同等またはそれ以上になる場合があります。

【どちらを選ぶべきか】

天然型を推奨する理由:

生物学的利用能が高い
体内での保持時間が長い
より自然な形態
高用量を長期摂取する場合、効率的

合成型を選択する場合:

予算が限られている
低用量(100 IU以下)の摂取

【表示の確認方法】

製品ラベルで以下を確認:

天然型:"d-alpha-tocopherol" または "RRR-alpha-tocopherol"
合成型:"dl-alpha-tocopherol" または "all-rac-alpha-tocopherol"
"d"と"dl"の違いに注目!"l"が含まれていれば合成型です。

【結論】

より高い健康効果を求める場合、特に高用量を摂取する場合は、天然型ビタミンE(d-α-トコフェロール)を選択することを強く推奨します。さらに理想的には、混合トコフェロール(α、β、γ、δ)やトコトリエノールを含む製品がより包括的な効果を提供します。

A

この質問への答えは複雑で、研究結果が一貫していません。

【観察研究の結果(ポジティブ)】

大規模な疫学研究では、食事やサプリメントからのビタミンE摂取が多い人ほど、心血管疾患のリスクが20〜40%低いことが示されています。

Nurses' Health Study(女性87,000人)
Health Professionals Follow-up Study(男性40,000人)

これらの研究で、ビタミンEサプリメントを少なくとも2年間摂取した人は、心臓病リスクが有意に低下していました。

【介入試験の結果(ネガティブまたは中立)】

しかし、ランダム化比較試験(RCT)では、期待されたほどのリスク低減効果が確認されていません:

HOPE試験(2000年):心血管疾患の既往がある患者9,500人に400 IU/日を4.5年間投与→心血管イベントに有意な効果なし
GISSI試験(2001年):心筋梗塞後の患者11,000人に300mg/日を3.5年間投与→心血管死亡に有意な効果なし
Women's Health Study(2005年):健康な女性40,000人に600 IU/日を10年間投与→心血管イベントに有意な効果なし(ただし、心血管死亡は24%減少)

【なぜ結果が異なるのか?】

1. 対象者の違い

観察研究:健康な人が中心
介入試験:既に心疾患がある人が中心

→ リスク低減への寄与はあっても、病態への作用は限定的かもしれない

2. ビタミンEの形態

多くの介入試験では合成型α-トコフェロール単独を使用。混合トコフェロールやγ-トコフェロールの方が効果的かもしれない。

3. 用量とタイミング

適切な用量と摂取開始時期(一次 vs 二次)が重要かもしれない。

4. 他の栄養素との相互作用

ビタミンC、セレン、コエンザイムQ10などとの併用が重要かもしれない。

【現在のコンセンサス】

米国心臓協会(AHA)の見解:

心血管疾患のリスク低減を目的としたビタミンEサプリメント摂取を推奨していません。食事からの抗酸化物質摂取を推奨しています。

日本循環器学会:

確立されたリスク低減効果はないとしつつ、適度な摂取は害にはならないとしています。

【実用的な推奨】

1. 一次的なアプローチ(健康な人)

食事から十分なビタミンEを摂取(ナッツ、種子、植物油、アボカドなど)。サプリメントを使用する場合は、混合トコフェロール型を200〜400 IU/日程度。

2. 二次的なアプローチ(既に心疾患がある人)

医師と相談。高用量のサプリメント単独での明確な利益は確立されていない。

3. 包括的アプローチ

ビタミンE単独ではなく、バランスの取れた食事、運動、禁煙、ストレス管理など、総合的な心臓の健康維持策が最も重要です。

【結論】

ビタミンEの心臓の健康維持への寄与は確立されていませんが、適度な摂取(特に食事から)は全体的な健康に有益です。サプリメントに過度に依存せず、健康的なライフスタイルの一部として捉えることが重要です。

A

はい、ビタミンEの局所使用(皮膚に直接塗布)には、いくつかの科学的に支持された効果があります。

【皮膚への効果】

1. 抗酸化保護

紫外線(UV)曝露により生成される活性酸素を中和し、光老化(シワ、シミ、弾力低下)を軽減します。

2. 保湿効果

ビタミンEは皮膚の水分保持能力を向上させ、乾燥肌のサポートに寄与します。

3. 抗炎症作用

皮膚の炎症を軽減し、赤みやかゆみを和らげます。

4. 創傷ケア

一部の研究では修復プロセスをサポートする効果が示されていますが、結果は一貫していません。

5. 瘢痕(傷跡)への効果

一般的に信じられていますが、科学的証拠は限定的です。複数の研究で、ビタミンEが傷跡の外観に変化をもたらさないか、むしろ悪化させる可能性も示されています。

【効果的な使用方法】

単独使用

純粋なビタミンEオイル(トコフェロール濃度が高いもの)
夜間、清潔な肌に少量を塗布
乾燥が気になる部分に重点的に

ビタミンCとの併用(推奨)

ビタミンCと併用すると、相乗的な抗酸化効果が得られます。多くのスキンケア製品がこの組み合わせを採用しています。

朝:ビタミンC美容液 → 日焼け止め
夜:ビタミンE製品

日焼け止めとの併用

ビタミンEを含む日焼け止めは、UV保護効果を強化します。ただし、ビタミンE単独では日焼け止め効果はありません。

化粧品成分として

多くのクリーム、美容液、リップバームに配合されています。濃度は通常0.1〜1%程度。

【注意点と副作用】

1. アレルギー反応

まれに接触性皮膚炎(かぶれ、発疹、かゆみ)を引き起こすことがあります。特に高濃度の純粋なビタミンEオイルで発生しやすい。

2. ニキビの悪化

油性が強いため、ニキビができやすい人は悪化する可能性があります。顔全体ではなく、部分的な使用がおすすめ。

3. 濃度の問題

高濃度すぎると刺激やアレルギーのリスクが増加します。0.1〜1%程度が安全で効果的です。

【パッチテスト】

新しい製品を使用する前に、手首や耳の後ろなど目立たない部分でパッチテストを行い、24時間様子を見ることをおすすめします。

【内服との比較】

内服:全身の細胞に抗酸化保護を提供、長期的な効果
局所使用:皮膚に直接、即効性のある保護と保湿

理想的には、両方を併用することで、内側と外側から皮膚の健康をサポートできます。

【製品選びのポイント】

1. 形態の確認

トコフェロール(より安定)
トコフェリルアセテート(皮膚で変換される)

2. 濃度

0.1〜1%が一般的で効果的

3. 他の成分

ビタミンC併用製品(相乗効果)
フェルラ酸配合(安定性向上)
ヒアルロン酸、グリセリン(保湿強化)

4. 包装

酸化しやすいため、エアレス容器や遮光ボトル入りが理想的

【結論】

ビタミンEの局所使用は、抗酸化保護、保湿、抗炎症の点で有益です。ただし、傷跡ケアへの効果は限定的です。適切な濃度の製品を選び、アレルギー反応に注意しながら使用してください。最も効果的なのは、ビタミンCとの併用や、内服との組み合わせです。

A

ビタミンEとがんリスクの関係は複雑で、研究結果は一貫していません。現時点では、サプリメントとしての高用量ビタミンE摂取ががんリスク低減に有効であるという明確な証拠はなく、むしろ一部のがんではリスクを増加させる可能性も示されています。

【ポジティブな観察研究】

疫学研究では、食事からのビタミンE摂取が多い人ほど、いくつかのがんのリスクが低い傾向が観察されています:

大腸がん:20〜30%のリスク低減
乳がん:10〜20%のリスク低減
前立腺がん:一部の研究でリスク低減

ただし、これは食事全体の質が高い人の結果かもしれません。

【介入試験の結果(ネガティブまたは有害)】

1. SELECT試験(セレンとビタミンEのがんリスク研究)

対象:35,000人以上の男性
投与:ビタミンE 400 IU/日(合成型)
結果:前立腺がんのリスクが17%増加(統計的に有意)

→ 試験は早期終了されました

2. ATBC研究(α-トコフェロール、β-カロテン研究)

対象:29,000人の男性喫煙者
投与:α-トコフェロール 50mg/日
結果:肺がんリスク低減は見られず、むしろβ-カロテン群で肺がんが増加
ただし、前立腺がんは32%減少(予期しない副次的所見)

3. その他の大規模試験

Women's Health Study、Physicians' Health Study IIなど複数の大規模試験で、ビタミンEサプリメントのがんリスク低減効果は確認されませんでした。

【なぜリスク低減効果が示されないのか?】

1. 用量と形態の問題

多くの試験は合成型α-トコフェロール単独を使用
混合トコフェロールやγ-トコフェロールの方が有効かもしれない
高用量のα-トコフェロールが他の形態を体内から排除する可能性

2. 抗酸化の二面性(Antioxidant Paradox)

がん細胞も抗酸化物質によって保護される可能性
適度な活性酸素は免疫細胞ががん細胞を攻撃するのに必要
高用量の抗酸化物質が、この自然な防御機構を阻害する可能性

3. タイミングの問題

がん化の初期段階では保護的に働くかもしれないが、既にがん細胞が存在する場合は効果がないか有害

4. 個人差と遺伝的要因

特定の遺伝子型を持つ人では効果が異なる可能性

【現在の医学界のコンセンサス】

米国がん協会(ACS)の見解:

がんリスク低減を目的としたビタミンEサプリメント摂取を推奨していません。

米国予防医学専門委員会(USPSTF)の勧告:

β-カロテンやビタミンEサプリメントのがんリスク低減目的での使用を推奨しない(Grade D recommendation)。

世界がん研究基金(WCRF):

食事からの栄養素摂取を推奨し、サプリメントに頼るべきではないとしています。

【特に注意が必要な人】

喫煙者:高用量のビタミンE(特にβ-カロテンとの併用)は肺がんリスクを増加させる可能性
前立腺がんのリスクが高い男性:高用量ビタミンEサプリメントは避けるべき
既にがんと診断された人:治療中の高用量抗酸化サプリメント摂取は主治医に相談

【実用的な推奨】

1. 食事からの摂取を優先

ナッツ、種子、植物油、緑葉野菜など、ビタミンEを自然に含む食品を豊富に摂取。これらの食品には他の有益な栄養素やファイトケミカルも含まれます。

2. サプリメントは慎重に

がんリスク低減を主目的とした高用量ビタミンEサプリメント摂取は推奨されません。

3. 適度な摂取

一般的な健康維持のために適度な用量(200〜400 IU/日)を摂取する分には問題ないと考えられますが、過度の期待は禁物です。

4. 包括的アプローチ

がんリスク低減には、単一の栄養素ではなく、バランスの取れた食事、運動、禁煙、適正体重の維持、定期的な検診など、総合的なライフスタイルが最も重要です。

【結論】

ビタミンEサプリメントのがんリスク低減への寄与は確立されておらず、一部のがん(前立腺がん)ではリスクを増加させる可能性があります。食事からの適度な摂取は有益ですが、がんリスク低減を目的とした高用量サプリメント摂取は推奨されません。

A

【基本的な摂取タイミング】

ビタミンEは脂溶性のため、脂質を含む食事と一緒に摂取すると吸収率が最大化されます。

【推奨される摂取タイミング】

朝食時(最も一般的)

メリット:
1日の始まりに抗酸化保護を提供
飲み忘れが少ない
朝食に脂質が含まれることが多い(卵、アボカド、ナッツバター、全脂肪乳製品など)
1日を通して抗酸化ネットワークが機能

夕食時

メリット:
夕食は通常、1日で最も脂質を含む食事
夜間の細胞修復と抗酸化保護をサポート
吸収率が最も高い可能性

【重要なポイント】

1. 脂質との同時摂取が鍵

研究では、少なくとも10〜15gの脂質と一緒に摂取すると、吸収率が大幅に向上することが示されています。

推奨される脂質源:

アボカド(半分で約15g)
ナッツ類(一握りで約14〜18g)
オリーブオイル(大さじ1杯で約14g)
全脂肪ヨーグルト
卵(1個で約5g)
魚(サーモンなど)

2. ビタミンCとの併用(推奨)

ビタミンEは酸化されるとビタミンCによって再生されるため、両方を一緒に摂取すると相乗効果が得られます。

同時摂取が理想的
朝食時に両方を摂取するのが実用的

3. 1日1回で十分

ビタミンEは脂溶性で体内に蓄積されるため、分割摂取の必要はありません。1日1回で十分です。

【避けるべきタイミング】

空腹時

脂質がないと吸収率が大幅に低下します(30〜50%程度しか吸収されない可能性)。

鉄剤との同時摂取

高用量の無機鉄(硫酸第一鉄など)がビタミンEを酸化させる可能性があります。鉄剤を摂取する場合は、8〜12時間間隔をあけることが推奨されます。

例:鉄剤を朝、ビタミンEを夜

【特殊な状況】

運動をする人

運動は酸化ストレスを一時的に増加させます。運動前後にビタミンEを摂取することで、筋肉ダメージを軽減できる可能性があります。

運動前1〜2時間:予防的効果
運動後:回復促進

美肌目的

皮膚の細胞再生は主に夜間に行われるため、夕食時または就寝前の摂取が理論的には最適です。

【実用的な推奨】

最もシンプルで効果的な方法:

毎朝、脂質を含む朝食と一緒にビタミンE(とビタミンC)を摂取する。

例:

全粒粉トースト + アボカド + 卵 + ビタミンE & Cサプリメント
ヨーグルト + ナッツ + フルーツ + サプリメント
オートミール + ナッツバター + ベリー + サプリメント

鉄剤を摂取している人:

朝に鉄剤、夜(脂質を含む夕食と一緒に)ビタミンE

【最も重要なこと】

タイミングよりも、脂質と一緒に摂取することと毎日継続することが最も重要です。自分のライフスタイルに合った、続けやすい時間を選んでください。

参考文献

  • 1厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
  • 2米国国立衛生研究所(NIH)- Vitamin E Fact Sheet
  • 3Vitamin E and the risk of prostate cancer - JAMA 2011 (SELECT Trial)
  • 4国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報
  • 5Vitamin E in the treatment of nonalcoholic fatty liver disease - PIVENS Trial

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