日本の基準(厚生労働省)
成人の目安量:8.5μg/日(340 IU) 成人の耐容上限量:100μg/日(4,000 IU) 妊婦・授乳婦:8.5μg/日(+追加なし) 高齢者(65歳以上):8.5μg/日(実際にはより多く必要な場合が多い)
- 1μg = 40 IU(国際単位)
国際的な推奨量
米国内分泌学会のガイドライン:
- 成人の骨の健康維持:600〜800 IU/日(15〜20μg)
- ビタミンD不足の改善:1,500〜2,000 IU/日(37.5〜50μg)
- 推奨用量(医師の監督下):5,000〜10,000 IU/日
健康状態別の推奨量
一般的な健康維持:1,000〜2,000 IU/日(25〜50μg) 骨粗しょう症予防:1,000〜2,000 IU/日+カルシウム 免疫強化:1,000〜4,000 IU/日 うつ病改善:1,000〜4,000 IU/日 妊娠中:1,000〜2,000 IU/日(医師と相談)
血中濃度の目標
欠乏:< 20 ng/mL(50 nmol/L) 不足:20〜30 ng/mL(50〜75 nmol/L) 適正:30〜50 ng/mL(75〜125 nmol/L) 十分:40〜60 ng/mL(100〜150 nmol/L)※多くの専門家が推奨 過剰:> 100 ng/mL(250 nmol/L)
効果的な摂取方法
脂溶性のため、脂質を含む食事と一緒に摂取すると吸収率が約30〜50%向上します。1日1回、朝食または夕食時の摂取が一般的です。ビタミンD3(コレカルシフェロール)はD2よりも効率的に血中濃度を上昇させるため、サプリメントを選ぶ際はD3を推奨します。
日光からの合成
顔と腕を夏季に15〜30分程度(皮膚の色により異なる)、週2〜3回日光に晒すことで、約1,000〜10,000 IUのビタミンDが合成されます。ただし、緯度、季節、時刻、皮膚の色、年齢、日焼け止めの使用などにより合成量は大きく変動します。北緯35度以上(東京、大阪、名古屋など)では、冬季は日光からの合成がほとんど期待できません。