ミネラル
Calcium
カルシウムは、体内に最も多く存在するミネラルで、成人の体重の約1〜2%(約1〜1.2kg)を占めています。その99%は骨と歯に蓄えられ、骨格の構造と強度を維持する主要成分として機能しています。残りの1%は血液、筋肉、神経など全身に分布し、筋収縮、神経伝達、血液凝固、ホルモン分泌など、生命維持に不可欠な多様な機能を担っています。血中カルシウム濃度は副甲状腺ホルモン(PTH)とビタミンDによって厳密に調整されており、食事からの摂取が不足すると骨から動員されて血中濃度を維持します。このため、長期的な摂取不足は骨密度の低下と骨粗しょう症のリスクを高めます。カルシウムの吸収率は年齢、ビタミンD濃度、食事の組成などにより変動し、一般的に成人で約25〜35%程度です。日本人の多くは推奨摂取量に達しておらず、特に高齢者、女性、乳製品を避ける人では不足傾向にあります。骨の健康維持だけでなく、心血管系、代謝、がん予防など、全身の健康に関与する重要な栄養素です。