ビタミン
Niacin (Vitamin B3)
ナイアシン(ビタミンB3)は、水溶性ビタミンB群の一員で、ニコチン酸とニコチンアミド(ナイアシンアミド)の総称です。体内では必須アミノ酸のトリプトファンからも合成されますが、食事からの摂取が主要な供給源です。1937年にコンラッド・エルビエムにより、ペラグラ(皮膚炎、下痢、認知症を特徴とする欠乏症)への有用性が発見され、公衆衛生上の大きな進歩となりました。ナイアシンは体内で500以上の酵素反応に関与し、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)とNADP(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)という補酵素の前駆体として機能します。これらの補酵素は、エネルギー代謝、DNA修復、細胞シグナル伝達、抗酸化防御など、生命維持に不可欠な役割を担っています。医薬品としても使用され、特にニコチン酸は高用量で脂質異常症の医療ケアに用いられてきました。現代では、エネルギー産生、心血管の健康、脳機能、皮膚の健康など、幅広い健康サポートが注目されています。